今回は東洋医学と感情についてお伝えしていきます。
感情は私達の気持ちを伝える大事な表現です。
東洋医学では感情と臓器は密接に関係があると言われており、「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」の7つの感情に分けられています。
しかしその感情も過度になると、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きが悪くなり、体調を崩してしまうのです。
では感情が過度になると、私達の身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
詳しく解説していきたいと思います。
七情とは人間が持っている7つの感情のこと
東洋医学では、感情は「怒・喜・思・憂・恐」の5種類に分けられています。
これを【五志】と呼びます。
この五志に「悲と驚」を加えたものが「七情」です。
東洋医学では感情と臓器は密接に関係があるとしており、過度の感情は、五臓の働きを悪くし、体調を崩します。
逆に五臓の働きが悪くなると、その臓腑に関連する感情が現れやすくなります。
では七情について一つずつ解説していきますね!
怒
怒は「怒る」という感情です。
過度の怒りは、気が上昇して、イライラやストレスと関わる五臓の「肝」を傷つけます。
そうすると、イライラして怒りっぽい、目の充血、頭痛、興奮などの症状が見られやすくなります。
人から怒られた時を思い出してみて下さい。怒る方は、目が充血したり、顔が赤くなったり、興奮して自分を抑えきれなくなったりしてませんか?
これは「怒」の感情で五臓の「肝」が傷つけられた状態です。
また肝の働きが悪くなると「怒」の感情が起こりやすくなります。
喜
喜は「喜ぶ」という感情です。
過度の喜びは、気が緩んでしまい、五臓の「心」を傷つけます。
そうすると、興奮しすぎて眠りが浅くなったり、集中できなくなったりするなどの症状が見られやすくなります。
楽しくてハイテンションになったその日の夜は、なかなか眠れないことはありませんか?
これは「喜」の感情で五臓の「心」が傷つけられた状態です。
また心の働きが悪くなると「喜」の感情が起こりやすくなります。
思
思は「思う・考える」という感情です。
過度に思い悩んでしまうと、気が鬱結し、五臓の「脾」を傷つけます。
そうすると、考えすぎてお腹が痛くなったり、食欲不振になったり、些細なことで考え込んだりするなどの症状が見られやすくなります。
大事な場面になると、考え込んでお腹が痛くなったりしませんか?
これは「思」の感情で五臓の「脾」が傷つけられた状態です。
また脾の働きが悪くなると「思」の感情が起こりやすくなります。
憂・悲
憂は「憂える・心配する・不安になる」という感情です。
また悲は「悲しむ」という感情です。
過度の憂うつは、気が塞がって滞り、五臓の「肺」を傷つけ、過度の悲しみは、気が消耗し、五臓の「肺」を傷つけます。
そうすると、うつ病のような症状が見られやすくなったり、涙が出やすくなったり、心配してため息が多くなったりします。
ストレスが溜まるとよく泣いてしまう方は、五臓の「肺」が傷つけられた状態です。
また肺の働きが悪くなると「憂と悲」の感情が起こりやすくなります。
驚・恐
驚は「驚く」という感情です。
また恐は「恐れる」という感情です。
過度の驚きは、気が乱れてしまい、五臓の「腎」を傷つけ、過度の恐れは、気が下りてしまい、五臓の「腎」を傷つけます。
そうすると、些細なことで恐れる、驚く、精神不安定、常にオドオド、失禁(お漏らし)などの症状が見られやすくなります。
小さい子がお化け屋敷で驚いて、お漏らしをしてしまうのは、五臓の「腎」が傷つけられた状態なんです。
また腎の働きが悪くなると「驚と恐」の感情が起こりやすくなります。
まとめ
今回は東洋医学と感情についてお伝えしました
●感情は「怒・喜・思・憂・恐」の5種類に分けられており、これを【五志】と呼びます。
この五志に「悲と驚」を加えたものが七情です。
東洋医学では感情と臓器は密接に関係があるとしており、過度の感情は、五臓の働きを悪くし、体調を崩します。
逆に五臓の働きが悪くなると、その臓腑に関連する感情が現れやすくなります。
最後に
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