鍼灸学生さん集まれ!これであなたも【東洋医学】が分かる!第27回 六気と六邪について

東洋医学講座

こんにちは、鍼灸師のRyojiです!

いつもブログを見て下さり、嬉しいです😊

私は現在、鍼灸学生に向けてブログを書いたり、YouTubeを作成したりしています。

何で東洋医学について発信しているのか、

それは、鍼灸学生さんには、私のような学生生活を送ってほしくないからです。

興味がある方はこちらをご覧ください👇

今回は六気と六邪についてお伝えしていきます。

ポイントを先にお伝えすると、

六気とは一年の気候変化を、
「風・暑・湿・燥・寒・火」の
6つに分類したものです。

通常であれば、人体に害を及ぼしませんが、
六気が過剰になると、人体に侵入して病気や
身体の不調を引き起こす「外邪」となります。

これらの六気と六邪は、

患者さんの悩みを理解したり、施術でも活かしたり出来る、重要な要素です。

今回の記事では、

・六気とは何?

・六邪は、私達の体にどんな影響があるの?

これらについて、解説していきます。

六気は一年の気候変化を6つに分類したもの

六気とは、一年の気候変化を、

ふうしょ湿しつそうかん

の6つに分類したものです。

例えば、4月は春風に沿って花粉が舞ったり、
冬はビュービューと寒い風が吹いたりしますよね?

このように、気候の変化に応じて、生じるもの
「六気」です。

これらの六気は、それぞれ現れやすい時期が決まっています👇

自然現象なので、私達の身体に問題ありませんが、
過剰になると病気の原因になります。

解説していきますね!

六邪とは六気の気候変化が過剰になって病気の原因となるもの

六邪とは、気候変化が過剰になり、病気の原因となるものです。

六気は、自然現象であり、通常であれば、私達の身体にとって無害なものです。

しかし六気が過剰になれば、私達に害をもたらす「六邪」へと変わります。

六邪はそれぞれ
「風邪、暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、火邪」
という外邪になります。

これらは、六淫(ろくいん)とも呼ばれます。

例えば、冬の寒い時期に、薄着で過ごしたり、
体が冷える物を食べたりすると、
下痢や寒気などを引き起こすのは、
「寒邪」の影響です。

では過剰になると、私達のカラダにどのような影響を及ぼすのでしょうか?

一つずつ解説していきますね。

● 風邪(ふうじゃ)

風邪は、春風のように風がよく吹く
「春」の時期に多い外邪です。

風のように軽くて、上昇し、舞う性質があり、
上へ外へと向かいます。

春といえば、花粉症やアレルギー性鼻炎で悩む方もいらっしゃると思いますが、まさに「風邪」の影響が考えられます。

風邪がカラダに入り込むと、
鼻水や頭痛、喉の痛み
などの体の上部に症状がみられやすくなります。

また風は一年中吹いているため、春に限らず、
他の季節の風と一緒に、カラダに侵入します。

● 暑邪(しょじゃ)

暑邪は、猛暑が続く一番暑い
「夏」の時期に多い外邪です。

炎のように上へ燃え上がる性質があり、
上へと向かいます。

夏の暑い時期に、大量に汗をかくのは、
暑邪の影響が考えられます。

暑邪がカラダに入り込むと、
高熱や大量の汗、息切れ
などの症状がみられやすくなります。

また夏は気温とともに湿度も高いため、
湿邪と一緒にカラダに侵入することもあります。

湿邪(しつじゃ)

湿邪は、雨がよく降りジメジメと湿度が高くなる
「梅雨」の時期に多い外邪です。

湿は濁りと粘りの性質があり、
カラダの下の方へと向かいます。

梅雨の時期に、身体のだるさを感じるのは、
湿邪の影響が考えられます。

湿邪がカラダに入り込むと、
身体の重だるさ、むくみ、下痢
などの体の下部に症状がみられやすくなります。

● 燥邪(そうじゃ)

燥邪は、湿度が下がり空気が乾燥しやすくなる「秋」の時期に多い外邪です。

乾燥の強い性質があり、口や鼻、髪などのカラダのあらゆる部位を乾燥させます。

秋の時期に、ゴホゴホと咳をするのは、
燥邪の影響が考えられます。

燥邪がカラダに入り込むと、
カラダの乾燥や、空咳、喉のイガイガ
などの症状がみられやすくなります。

● 寒邪(かんじゃ)

寒邪は、気温が下がって寒くなる「冬」の時期に多い外邪です。

カラダを冷やす性質があります。

また冬の時期だけでなく、冷房で体が冷えたり、雨に濡れたり、冷たい物を摂ったりすると、
寒邪がカラダに入り込みやすくなります。

体が冷えてブルブルと震えるのは、
寒邪の影響が考えられます。

寒邪がカラダに入り込むと、
寒気やカラダの冷え、下痢
などの症状がみられやすくなります。

火邪(かじゃ)

火邪は、夏の時期に多くみられますが、他の時期でも出現する外邪です。

火が上に燃え上がるように、急で激しい症状が上半身に起こり、進行が早い性質があります。

気温が高くなると、鼻血が出たりするのは、
火邪 の影響が考えられます。

火邪がカラダに入り込むと、
顔の赤み、高熱、鼻血
などの症状がみられやすくなります。

まとめ

六気とは一年の気候変化を
「風・暑・湿・燥・寒・火」の
6つに分類したもの。

六気は通常であれば、人体に害を及ぼさない。

しかし六気は過剰になると、人体に侵入し、
病気や身体の不調を引き起こす「外邪」となる。

最後に

今回の記事は、YouTubeでもまとめていますので、良かったらこちらもご覧ください👇

鍼灸学生さんはたったの10分で「六気と六邪」の復習が出来ますよ👍

鍼灸の国家試験の問題も載せていますので、

正解を目指してチャレンジしてみてください!

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最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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