鍼灸学生さん集まれ!これであなたも【東洋医学】がわかる!第11回 『五行論』とは?

東洋医学講座

今回は【五行論】についてお伝えしていきます

東洋医学で病気の診断や治療に欠かせない重要な考え方です

私は学生時代、東洋医学の最初の講義で苦手意識を覚えました💧

何を言ってるいるのか理解できなかったからです

ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑

その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません

鍼灸学生さんにはそのような悩みを抱えず、東洋医学をもっと簡単に理解してほしいという願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書いていこうと思います

鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊

では、お伝えしていきますね!

五行論とは?

東洋医学では、自然界や人間など様々な現象をもくこんすいの5つに分類しており、これを五行論ごぎょうろんと呼びます

元々は五材と呼ばれ、私達が生活の中で必要な素材を示していました

火や水が無ければ、私達は物を燃やせないし、水分補給も出来ませんよね!

この五行論の考え方は、実際の現場においても五臓六腑に関する様々な症状などを五行の特性に当てはめて分類し、人の生理的な機能をはじめ、病気の診断や治療の説明に役立てています

では五行にはどんなものが当てはまるのか?

一つずつ説明していきます!

五行 【木】

曲直きょくちょくといった性質がある

樹木が日に向かって真っ直ぐに、多少曲がったりしながらも上や外に向かって伸び伸びと成長するイメージ

気を伸びやかに巡らせる機能を持っています

木は五臓だと「肝」が当てはまります

五行 【火】

炎上えんじょうという性質がある

炎が上へ上へと燃えるイメージ

温める性質があるので、発汗も関係しています

火は五臓だと「心」が当てはまります

五行 【土】

稼穡かしょくという性質がある

土に種をまき、ヨイショヨイショと農作物を収穫するイメージ

飲食物を運び、五臓六腑に栄養を与え、気・血の源となります

土は五臓だと「脾」が当てはまります

五行 【金】

下に降ろす粛降しゅくこうと引き締める収斂しゅうれんという性質がある

金属が人の手で加工されて形を変えるイメージ

水を下に運んで五臓の腎の働きを強め、体液の調整をしています

金は五臓だと「肺」が当てはまります

五行 【水】

潤下じゅんかという性質がある

水が高い所から下に向かって流れ、潤すイメージ

水の蒸下と排泄を行っています

水は五臓だと「腎」が当てはまります

相生と相剋とは?

これらの五行は互いに助け合うアクセルの作用を持つ相生そうせいと、牽制し合うブレーキの作用を持つ相剋そうこくの関係性がある

【相生】【相剋】はお互いに関連し合うことで、人は体内環境のバランスを保てています

しかしどちらかの作用が強すぎると、バランスが崩れてしまって、体調を崩してしまいます

五行色体表とは?

こちらの図をご覧ください👇

この図は五行色体表ごぎょうしきたいひょうといわれるもので、五行論に基づいて、身体と自然を分類したものです

例えば「木」を見てみると、対応する五臓は「肝」で、五腑は「胆」となっています

肝の調子が悪くなると「目」に症状が現れやすくなったり、油臭い臭いがしたり、怒りっぽくなったり、爪が割れたりします

この五行色体表は身体を壊した時の診断や治療の方針にもなるので、画像を保存して使ってください!

まとめ

今回は五行論についてお伝えしました

●自然界や人間など様々な現象を「木・火・土・金・水」の5つに分類した考え方で、実際の現場においても病気の診断や治療の説明に役立てています

●五行の木には曲直、火には炎上、土には稼穡、金には粛降と収斂、水には潤下という性質がある

●五行は互いに助け合う相生と牽制し合う相剋という関係性を持ち、体内環境のバランスを整えている

●五行色体表は五行論に基づいて、身体と自然を分類したもの

最後に

今回の記事はYouTubeでもまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください👇

YouTubeでは鍼灸の国家試験の問題を載せていますので、ぜひ正解目指してチャレンジしてみましょう!

鍼灸学生の方は、過去問を早めに知っておくと今後の勉強に活かすことが出来るのでオススメです👍

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