今回は【気の種類】についてお伝えしていきます
実は私、学生時代の時はそこまで東洋医学の理論をあまり理解出来ていませんでした💧
入学して最初の授業は、何を言っているのかさっぱり分からず、ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑
その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません
鍼灸学生さんには私のようになってほしくないし、東洋医学をもっと簡単に理解してほしいという願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書きたいと思いました
鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊
🔹 気にはどんな働きがあるの?
🔹 気はどうやって作られるの?
🔹 気が乱れるとどうなるの?
これらについて詳しく解説していきますね!
気の種類とは?
皆さんは『気にも種類がある』と言われたら、どんなものを思い浮かべますか?
りょーじさん、そんなの簡単です
元気・やる気・勇気
これでしょ!
うーん、正解って言ってあげたいんだけども、不十分かな~
東洋医学では気を「原気」「宗気」「営気」「衛気」の4つに分けて考えます
1つずつ説明していきますね!
原気
まずは原気
生命活動の原動力となる気で、最も基本的なエネルギーです
両親から受け継いだ『先天の精』を五臓の「腎」に貯えます
臍下丹田、いわゆる【臍の下あたり】に気は集まります
私は空手をしているんですが、師範からよく突きを出す時には「丹田に力を入れなさい」と言われたりしました
他のスポーツや運動をする時にも、「丹田に力を入れて身体を動かしましょう」と言ったりします
身近な所にも東洋医学が関係してるんですね!
原気は成長や発育を促し、五臓六腑の生理活動を維持・活性化させる働きがあります
盛んであれば、五臓六腑の働きも順調で、食欲などの欲求をもたらします
逆に原気が弱まると、体調を崩しやすくなります
日常生活でも「元気が1番」と言いますが、東洋医学の視点から見ても、『原気』は気の中で一番重要です
宗気
次に宗気
食べ物から得られた栄養(水穀の精微)と自然界から吸い込んだ酸素(自然界の清気)が合わさって作られた気です
後天の気の一つ
※後天の気→生後、飲食と呼吸によって得られる気
宗気は胸の中に集まり、五臓の「心」と「肺」の活動を支える働きがあります
また呼吸を行ったり、血を身体中に巡らせる働きも担っています
宗気が盛んであれば、脈拍はゆったりでリズムは一定です。発語もはっきりしています
しかし宗気が弱まれば、脈拍のリズムが不規則になったり、発語もはっきりしません
営気
次に営気
飲食物を消化吸収して作られた気です
後天の気の一つ
営業は血脈中に入って全身を栄養している
栄養が豊富で、血と一緒に全身を巡り、器官に栄養を与え、支える働きがあります
血と一緒に体内を巡るため、「営血」とも呼ばれたりします
営気が盛んであれば、全身に栄養が行き渡ります
しかし弱まれば、筋肉のけいれんやこむら返りが起こってしまいます
衛気
最後に衛気
飲食物を消化吸収して得られる気です
後天の気の一つ
活動性が高く、活発に動き、非常に速く流れる性質を持ちます
そのため脈官に拘束されずに外は皮膚、内は臓腑に至るまで全身にくまなく分布しています
病気の原因となる「外邪」の侵入を防いだり、皮毛や臓腑などの全身を温めたり、腠理を開闔(つまり汗腺の開け閉め)をし、発汗を調節する働きがあります
また衛気は昼間の活発時は体表部を、身体を休める夜間時には体内を巡って、身体を守る働きがあります
衛気が盛んであれば、病原体から身体を守ってくれるバリアのような働きをします
弱まれば、病原体が体内に入り込んでカゼを引いたり、体調を崩してしまいます
その他にも臓腑を機能させる臓腑の気や病気を発生させる邪気などがあります
まとめ
今回は気の種類についてお伝えしました
●東洋医学では気を「原気」「宗気」「営気」「衛気」の4つに分けて考えている
●原気は生命活動の原動力となる気で、最も基本的なエネルギーを持つ
●宗気は呼吸を担い、血を身体中に巡らせる働きがある
●営気は栄養が豊富で、血と一緒に全身を巡り、器官に栄養を与え、支える働きがある
●衛気は病気の原因となる外邪の侵入を防いだり、臓腑を温めたり、汗腺の開け閉めをしたりする働きがある
これらの気の働きによって私達の身体は支えられているので、気の働きが乱れる夜更かしやストレスを抱えないように、生活を送りましょうね!
最後に
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