今回は五臓の一つである『肝』の役割についてお伝えしていきます
実は私、学生時代の時はそこまで東洋医学の理論をあまり理解出来ていませんでした
入学して最初の授業とか、何を言ってるいるのかさっぱり分からず、ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑
その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません
国家試験に受かるための勉強をしてしまったので、卒業後にまた知識を入れている現状です
鍼灸学生さんにはそのようになってほしくありません
東洋医学をもっと簡単に理解してほしいという願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書いていこうと思います
鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊
今回は五臓の一つである肝についてですが、
🔹 肝にはどんな働きがあるか?
🔹 肝の働きが乱れるとどうなるの?
これらについて詳しく解説していきたいと思います!
肝とは?
西洋医学でいう『肝臓』には「代謝」「解毒」「胆汁の生成」「エネルギーの貯蔵」のような働きがあります。
東洋医学では『肝』とし、西洋医学の働き以外にも作用があります。
一つずつ詳しく解説しますね!
疎泄(そせつ)とは 全身に気・血・水といった生理物質をスムーズに巡らせる働きのこと
肝の1つ目の働きは疎泄(そせつ)
全身に気・血・水といった生理物質をスムーズに巡らせる働きがあります。
この働きによって、私達は自律神経がコントロールされ、全身の各機能が円滑に働き、かつ情緒の安定も保たれます。
この疎泄には「4つの働き」があるので、一つずつ説明していきたいと思います。
①情志の調節
情志とは感情を表しています。東洋医学では人間の感情は、
「怒る」「喜ぶ」「考える」「悲しむ」「驚く」
の5つがあるとされています。肝はこれらの感情を調節しているのです。
西洋医学でいう、自律神経のことです!
肝は【自律神経の働き】を調整しているため、ストレスの影響を最も受けやすいといわれています。
身体に強いストレスが加われば、肝の働きが悪くなり、気の巡りが滞る「気滞」の状態や、下から上に逆流するような「気逆」の状態が表れます。
感情が不安定になり、「気滞」や「気逆」の状態になると、以下のような症状が現れやすくなります👇
②気機の調節
気機とは気の流れ方をさし、昇降したり出入りしたりする『気の運動』を表しています。肝は気の流れを調節し、私達の身体を支えてくれているのです。
気の流れを調節できずに気が滞ると「気滞」の状態となり、 以下のような症状が現れやすくなります👇
③脾胃の補助
飲食物を消化吸収し、生理物質をエネルギーに変える『運化』という機能を補助しています。また、胆汁の分泌と消化を促進する働きもあります。
④ 月経の調節
月経は血の問題であり、その血を管理しているのは肝です。疎泄の働きが悪くなると、 以下のような症状が現れやすくなります👇
蔵血(ぞうけつ)とは 血を貯蔵する働きのこと
肝の2つ目の働きは蔵血(ぞうけつ)
肝は血を貯蔵する働きがあります。身体が必要な血の量を判断して、流れる血を調節し、全身に栄養を供給します。
この蔵血の機能が低下すると、体内の血が不足するので、「血虚」の状態となり、以下のような症状が現れやすくなります👇
まとめ
今回は肝の役割についてお伝えしました
● 東洋医学の肝は西洋医学でいう肝臓。西洋医学の働き以外にも作用がある
●1つ目の働きは疎泄(そせつ)。全身に気・血・水といった生理物質をスムーズに巡らせる機能を持つ
●2つ目の働きは蔵血(ぞうけつ)。血を貯蔵する働きがあり、身体が必要な血の量を判断して、流れる血を調節し、全身に栄養を供給する
これらの「疏泄」と「蔵血」の働きが悪くなると、身体に不調が現れるので、自律神経が乱れないような生活を送りましょうね!
最後に
今回の記事はYouTubeでもまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください👇
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鍼灸学生の方は、過去問を早めに知っておくと今後の勉強に活かすことが出来るのでオススメです👍
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