今回は五臓の一つである『脾』の役割についてお伝えしていきます 。
「脾」は西洋医学の「脾臓」とは大きく異なるので、詳しく解説していきますね!
今こうして私は東洋医学の内容を投稿に挙げていますが、実は学生の頃はそこまで東洋医学の理論を理解していませんでした。入学して最初の授業とか、何を言ってるいるのかさっぱり分からず、ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑
その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません。国家試験に受かるための勉強をしてしまったので、卒業後にまた知識を入れています
鍼灸学生さんにはそのようになってほしくありません
東洋医学を【もっと簡単に理解してほしい】という願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書いていこうと思います
鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊
今回は五臓の一つである『脾』についてですが、
🔹 脾とはいったい何?
🔹 脾 とはいったいどんな働きがあるの?
🔹 脾の働きが乱れたらどうなるの?
これらについて詳しく解説していきます。
脾は西洋医学の「脾臓」とは違う!
脾は西洋医学でいう「脾臓」ではありません。西洋医学の脾臓の働きは主に3つ👇
これらの働きが「脾臓」にはありますが、東洋医学の『脾』とは大きく異なります。
東洋医学の『脾』には「運化・統血・昇清」といった3つの働きがあります。
一つずつ解説していきますね!
「運化」とは飲食物を消化吸収して、運ぶ働き
運化の「運」は運搬、「化」は消化を意味しています。
運化とは、飲食物(水穀)を消化吸収して、気・血・水の原料となる水穀の精微を作り出し、五臓の心や肺に運ぶ働きのこと。この働きがスムーズであれば、身体に必要なモノを作ることができ、全身を養えます。
しかしこの運化の働きが悪くなると、食欲不振や消化不良、軟便や下痢といった消化器に関する不調が多くなります。また飲食物が消化されず、水穀の精微が十分に作られなくなると気が不足し、気虚の状態になるため、身体に不調が現れやすくなります。
「統血」とは血が血脈から漏れ出るのを防ぐ働き
統血とは、脾の気の固摂作用により、血が血脈から漏れ出るのを防ぐ働きのこと。この働きがスムーズであれば、血が血脈から漏れることはありません。
しかしこの統血の働きが悪くなると、鼻血や血便、血尿、皮下出血などの出血傾向になります。
「昇清」とは水穀の精微などを五臓の心や肺に上げ、全身に栄養を巡らせる働き
「昇清」とは、水穀の精微などを五臓の心や肺に上げ、全身に栄養を巡らせる働きのこと。この働きがスムーズであれば、全身に栄養を巡らせれます。
また昇清には組織や臓器を正常な位置に保つ働きがあります。
しかしこの昇清の働きが悪くなると、栄養を届けることが出来ないため、めまいやふらつきなどが現われます。ひどい場合は全身がだるく感じるようになります。また臓器などを正常な位置に保てなくなり、身体に不調が現れます
まとめ
今回は脾の役割についてお伝えしました
● 東洋医学の脾は西洋医学でいう脾臓とは大きく異なる
●1つ目の働きは運化。飲食物を消化吸収して、気・血・水の原料となる水穀の精微を作り出し、運ぶ働き。
●2つ目の働きは統血。血が血脈から漏れ出るのを防ぐ働き。
●3つ目の働きは昇清。水穀の精微などを心や肺に上げ、全身に栄養を巡らせる働きと組織や器官を正常な位置に保つ働き。
●これらの3つの働きが悪くなると、身体に不調が現れる。
最後に
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