鍼灸学生さん集まれ!これであなたも【東洋医学】が分かる!第16回『肺』の役割について

東洋医学講座

今回は五臓の一つである『肺』の役割についてお伝えしていきます。

今こうして私は東洋医学の内容を投稿に挙げていますが、実は学生の頃はそこまで東洋医学の理論を理解していませんでした。

入学して最初の授業とか、何を言ってるいるのかさっぱり分からず、ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑

その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません。国家試験に受かるための勉強をしてしまったので、卒業後にまた知識を入れている現状です。

鍼灸学生さんには私のようになってほしくありません

東洋医学を【もっと簡単に理解してほしい】という願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書いていこうと思います。

鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊

今回は五臓の一つである『肺』についてですが

🔹 肺とはいったい何?

🔹 肺にはどんな働きがあるの?

🔹 肺の働きが乱れるとどうなるの?

これらについて詳しく解説していきます!

肺には呼吸だけでなく、気や水を上に巡らせたり、気や水を下に降ろす働きがある

西洋医学でいう『肺』には空気中の酸素を身体の中に取り込んだり、要らなくなった二酸化炭素を外に出す【呼吸】の役割があります。呼吸機能は生きていく上では欠かせません。

東洋医学で考えられている『肺』には呼吸の機能だけでなく、気や水を上へと巡らせる宣発せんぱつの機能や、気や水を下に降ろす粛降しゅくこうの機能があります。

一つずつ詳しく解説しますね!

「宣発」とは気や水を巡らせる機能のこと

肺の1つ目の働きは宣発(せんぱつ)

宣発の「宣」は宣布、「発」は発散といった意味です。呼吸によって身体の中の汚れた空気(濁気といいますが)を身体の外に排出する機能があります。また気や水を上方に巡らせる働きもあります。

この働きがスムーズであれば、気や水を全身に巡らせることが出来るため、皮膚は潤いを保ち、発汗も調節します。

また病気の侵入を防ぐ機能を持つ「衛気」を体表に巡らせ、細菌やウイルスといった外邪の侵入を防ぐバリアのような働きもあります。

しかしこの宣発の働きが悪くなると、バリア機能が本来の力を発揮出来なくなり、風邪を引きやすくなるなどの不調が現れます。

また肺は「鼻」と深く関わっており、宣発の働きが不調になると、鼻水や鼻詰まりなどが現われます。

「粛降」とは気や水を下に降ろす機能のこと

肺の2つ目の働きは粛降(しゅくこう)

粛降の「粛」は清らか、「降」は下に降ろすといった意味です。

呼吸によって取り入れたキレイな空気を身体の中に取り込む働きがあります。また水や栄養分を身体の下の方に運ぶ働きも担っています。

この働きがスムーズであれば、キレイな空気を身体の中に取り入れることが出来ます。また排泄も調節しています。

しかしこの粛降の働きが悪くなると、身体の上方に気が停滞するので、咳が出たり、痰が絡んだりします。また水も上方に停滞するので、顔がむくむなどの水分代謝に関わる症状が見られやすくなります。

まとめ

今回は肺の役割についてお伝えしました

● 東洋医学の肺は西洋医学でいう肺と似ており、呼吸を担当しています。

そんな肺には2つの働きがありました。

●1つ目の働きは宣発。呼吸によって身体の中の汚れた空気を、身体の外に排出する機能があります。また気や水を上方に巡らせる働きもあります。

●2つ目の働きは粛降。呼吸によって取り入れたキレイな空気を、身体の中に取り込む機能があります。また水や栄養分を身体の下の方に運ぶ働きもあります。

●宣発の働きがスムーズであれば、皮膚は潤いを保ち、発汗も調節します。また病気の原因となる外邪の侵入も防ぎます。しかし働きが悪くなると、風邪を引きやすくなったり、肌が乾燥したり、鼻水が出たりします。

●粛降の働きがスムーズであれば、きれいな空気を身体の中に取り入れることが出来ます。また排泄もコントロールします。しかし働きが悪くなると、咳が出たり、痰が絡んだり、尿量が減少するなどの水分代謝に関わる症状が見られやすくなります。

最後に

今回の記事はYouTubeでもまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください👇

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