今回は五臓の一つである『腎』の役割についてお伝えしていきます。
今こうして私は東洋医学の内容を投稿に挙げていますが、実は学生の頃はそこまで東洋医学の理論を理解していませんでした。
入学して最初の授業とか、何を言ってるいるのかさっぱり分からず、ずっと頭の中で❓が浮かんでいました笑
その後も内容をあまり理解せずに過ごしていたので、悔やんでも悔やみきれません。国家試験に受かるための勉強をしてしまったので、卒業後にまた知識を入れている現状です。
鍼灸学生さんには
私のようになってほしくありません
東洋医学を【もっと簡単に理解してほしい】という願いから、東洋医学の基礎的な知識を記事に書いていこうと思います。
鍼灸学生さんや東洋医学に興味がある方はご覧になって頂けると嬉しいです😊
今回は五臓の一つである『腎』についてですが、
🔹 腎とはいったい何?
🔹 腎にはどんな働きがあるの?
🔹 腎の働きが乱れるとどうなるの?
これらについて詳しく解説していきます!
腎には精を貯蔵するだけでなく、水の代謝を調節したり、吸気を補助する役割がある
西洋医学でいう腎蔵には、老廃物や余分な塩分・水分を尿として排泄したり、血圧を調節したり、骨を強くするなどの働きがあります。
東洋医学で考えられている『腎』には人間の生命活動を維持するために必要な、精を備える【蔵精】の機能や、水液代謝を調節する【主水】の機能、呼吸で吸い込んだ気を肺から腎に降ろす【納気】といった機能があります。
一つずづ詳しく解説しますね!
「蔵精」とは人間の生命活動を維持するために必要な精を貯蔵する働きのこと
腎の1つ目の働きは蔵精(ぞうせい)
腎には、人間の生命活動を維持するために必要な「精」が体の外に漏れ出ないように備える働きがあります。
「精」は私達が生きるために必要なエネルギー源であり、成長や発育、生殖機能を担っています。
この働きがスムーズであれば、心身の成長や発育も良好で、生殖機能も充実しているため、子孫を残すことができます。
しかし蔵精の働きが悪くなると、成長や発育の遅れ、性機能の減退、物忘れや足腰が悪くなったりするなどの老化現象が生じます。
また精は骨や脳の元である「髄」となるため、精が不足すると髄も不足するため、骨がもろくなったり、歯が抜けたりします。
腎は「耳」とも深く関係しているため、耳鳴りがしたり、難聴になるなどの症状も現れます。
「主水」とは体の水液代謝を調節する働きのこと
腎の2つ目の働きは主水(しゅすい)
体の水液代謝を調節する働きがあります。腎には体の中に取り入れた水を、キレイな水は脾や肺の両方の働きに助けられながら全身へ送られ、不要となった水は尿に変えて膀胱から排泄されます。また膀胱の開閉の指示を行い、尿量の調節もしてくれています。
この働きがスムーズであれば、体の水液代謝のバランスが正常であるため、排泄機能も正常です。
しかし主水の働きが悪くなると、体の中に水が停滞して、体がむくみます。
また尿量が減少したり、下痢をしたり、頻尿、夜間尿、小便不利(尿の量が少ない)などが生じます。
「納気」とは呼吸によって吸い込んだ気を肺から下に降ろす働きのこと
腎の3つ目の働きは納気(のうき)
呼吸によって吸い込んだ気を肺から下に降ろす働きがあります。呼吸は肺と腎が協力し合って機能することで、正常な呼吸が行えます。
この働きがスムーズであれば、呼吸機能は正常です。
しかし納気の働きが悪くなると、深い深呼吸が出来なくなるので、息切れをしたり、咳込んだり、呼吸困難などが生じます。
まとめ
今回は腎の役割についてお伝えしました。
● 東洋医学の腎は西洋医学でいう腎臓の働きと似ていますが、他にも幅広い機能を持っています。
そんな腎には3つの働きがありました。
●1つ目の働きは蔵精。腎には、人間の生命活動を維持するために必要な「精」が体の外に漏れ出ないように備える働きがあります。働きがスムーズであれば、心身の成長や発育も良好で、生殖機能も充実しています。
●2つ目の働きは主水。体の中に取り入れた「水」を、キレイな水は全身に送り、不要となった水は尿に変えて膀胱から排泄する働きがあります。また、尿量の調節も担います。 働きがスムーズであれば、 排泄機能は正常です。
●3つ目の働きは納気。呼吸によって吸い込んだ気を肺から下に降ろす働きがあります。働きがスムーズであれば、呼吸機能は正常です。
最後に
今回の記事はYouTubeでもまとめていますので、よかったらこちらもご覧ください👇
YouTubeでは鍼灸の国家試験の問題を載せていますので、ぜひ正解目指してチャレンジしてみてください!
鍼灸学生の方は、過去問を早めに知っておくと今後の勉強に活かすことが出来るのでオススメです👍
動画を見終わった後に、チャンネル登録もして頂けると嬉しいです😊
質問やコメント等ありましたら、お気軽にご相談くださいね!
コメント