今回は六腑の一つである『小腸』の役割についてお伝えしていきます。
小腸には胃から送られてくる飲食物を受け取り、さらに消化をして栄養素とカスに分け、必要なものは吸収し、要らないものは大腸や膀胱へ送る働きがあります。
私が何で東洋医学について、発信しているのか気になった方はこちらをご覧ください👇
今回は六腑の一つである『小腸』についてですが、
🔹 小腸とはいったい何?
🔹 小腸にはどんな働きがあるの?
🔹 小腸の働きが乱れるとどうなるの?
これらについて詳しく解説していきますね!
小腸には胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、必要な栄養素を吸収する役割がある
西洋医学でいう『小腸』
『小腸』には、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、必要な栄養素を身体の中に吸収する働きがあります。また病気から体を守る免疫システムのような機能もあります。
東洋医学で考えられている「小腸」も同じような働きがあります。
詳しく解説しますね!
小腸の1つ目の働き 「受盛」と「化物」
小腸には胃から送られてきた水穀(消化物)を受け入れる「受盛」という働きがあります。また受け入れた水穀を水穀の精微(必要な栄養分)と糟粕(要らなくなった残りカス)に変化させる「化物」という働きもあります。
この働きがスムーズであれば、消化吸収がきちんと行われるため、お腹の調子も良いです。
しかし小腸の機能が低下すると上手く消化出来なくなるため、以下のような不調が現れます👇
冷たい物や生ものを食べ過ぎると、小腸の不調が現れやすいですので注意が必要です!
小腸の2つ目の働き 「清濁の泌別(ひつべつ)」
小腸にはもう一つ「清濁の泌別」という作用があります。
小腸は受け入れたモノをさらに消化し、カラダに必要なモノ「清」と、不要なモノ「濁」に分ける働きがあります。先程の「化物」の働きと似ています。
カラダに必要な「清」のうち、水分は三焦へ、栄養分は脾へと送ります。またカラダに不要な「濁」のうち、固形物は大腸へ、水分は膀胱へ送ります。
小腸の働きが正常であればカラダに必要なモノを届け、要らないモノは排出することが出来ます。
小腸は五臓の「心」と深い関係があり、五臓の心の陽気に温められることで正常な活動を行えます。
しかし小腸の働きが悪くなって小腸が温められなくなると、以下のような不調が現われます👇
まとめ
今回は小腸の役割についてお伝えしました。
東洋医学の小腸は西洋医学でいう「小腸」と働きは似ていますが、他にも幅広い機能を持っています。
小腸には2つの働きがありました。
●1つ目の働きは胃から送られてきた水穀(消化物)を受け入れる「受盛」という働きがあります。また受け入れた水穀を水穀の精微(必要な栄養分)と糟粕(要らなくなった残りカス)に変化させる「化物」という働きもあります。
●2つ目は「清濁の泌別」。小腸は受け入れたモノをさらに消化し、カラダに必要なモノ「清」と、不要なモノ「濁」に分ける働きがあります。
●小腸の働きがスムーズであれば、消化吸収がきちんと行われるため、お腹の調子も良いです。
小腸の働きが正常であればカラダに必要なものを届け、要らないものは排出することが出来ます。
しかし小腸の働きが低下すると、上手く消化出来なくなるため、体のむくみや、重だるくなるなどの不調が現れます。また小腸の働きが悪くなって小腸が温められなくなると、下痢をしたり、お腹が痛くなったりするなどの不調が現れます。
さらに、心の熱が過剰になって小腸に影響を及ぼすと、尿の色が濃い、尿が濁るなどの症状が現れます。
最後に
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