鍼灸学生さん集まれ!【東洋医学】がこれであなたも分かる! 第19回『小腸』の役割について

東洋医学講座

今回は六腑の一つである『小腸』の役割についてお伝えしていきます。

小腸には胃から送られてくる飲食物を受け取り、さらに消化をして栄養素とカスに分け、必要なものは吸収し、要らないものは大腸や膀胱へ送る働きがあります。

私が何で東洋医学について、発信しているのか気になった方はこちらをご覧ください👇

今回は六腑の一つである『小腸』についてですが、

🔹 小腸とはいったい何?

🔹 小腸にはどんな働きがあるの?

🔹 小腸の働きが乱れるとどうなるの?

これらについて詳しく解説していきますね!

小腸には胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、必要な栄養素を吸収する役割がある

西洋医学でいう『小腸』

『小腸』には、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、必要な栄養素を身体の中に吸収する働きがあります。また病気から体を守る免疫システムのような機能もあります。

東洋医学で考えられている「小腸」も同じような働きがあります。

Ryoji
Ryoji

詳しく解説しますね!

小腸の1つ目の働き 「受盛」と「化物」

小腸には胃から送られてきた水穀(消化物)を受け入れる「受盛」という働きがあります。また受け入れた水穀を水穀の精微(必要な栄養分)と糟粕(要らなくなった残りカス)に変化させる「化物」という働きもあります。 

この働きがスムーズであれば、消化吸収がきちんと行われるため、お腹の調子も良いです。

しかし小腸の機能が低下すると上手く消化出来なくなるため、以下のような不調が現れます👇

Ryoji
Ryoji

冷たい物や生ものを食べ過ぎると、小腸の不調が現れやすいですので注意が必要です!

小腸の2つ目の働き 「清濁の泌別(ひつべつ)」

小腸にはもう一つ「清濁の泌別」という作用があります。

小腸は受け入れたモノをさらに消化し、カラダに必要なモノ「清」と、不要なモノ「濁」に分ける働きがあります。先程の「化物」の働きと似ています。

カラダに必要な「清」のうち、水分は三焦へ、栄養分は脾へと送ります。またカラダに不要な「濁」のうち、固形物は大腸へ、水分は膀胱へ送ります。

小腸の働きが正常であればカラダに必要なモノを届け、要らないモノは排出することが出来ます。

小腸は五臓の「心」と深い関係があり、五臓の心の陽気に温められることで正常な活動を行えます。

しかし小腸の働きが悪くなって小腸が温められなくなると、以下のような不調が現われます👇

まとめ

今回は小腸の役割についてお伝えしました。

東洋医学の小腸は西洋医学でいう「小腸」と働きは似ていますが、他にも幅広い機能を持っています。

小腸には2つの働きがありました。

●1つ目の働きは胃から送られてきた水穀(消化物)を受け入れる「受盛」という働きがあります。また受け入れた水穀を水穀の精微(必要な栄養分)と糟粕(要らなくなった残りカス)に変化させる「化物」という働きもあります。

●2つ目は「清濁の泌別」。)小腸は受け入れたモノをさらに消化し、カラダに必要なモノ「清」と、不要なモノ「濁」に分ける働きがあります。

●小腸の働きがスムーズであれば、消化吸収がきちんと行われるため、お腹の調子も良いです。

小腸の働きが正常であればカラダに必要なものを届け、要らないものは排出することが出来ます。

しかし小腸の働きが低下すると、上手く消化出来なくなるため、体のむくみや、重だるくなるなどの不調が現れます。また小腸の働きが悪くなって小腸が温められなくなると、下痢をしたり、お腹が痛くなったりするなどの不調が現れます。

さらに、心の熱が過剰になって小腸に影響を及ぼすと、尿の色が濃い、尿が濁るなどの症状が現れます。

最後に

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