鍼灸学生さん集まれ!【東洋医学】がこれであなたも分かる!第23回『三焦』の役割について

東洋医学講座

今回は六腑の一つである『三焦』の役割についてお伝えしていきます。

三焦には気と水を全身に行き渡らせる通路のような働きをしたり、身体を上焦・中焦・下焦の3つに分けて捉えたりします。

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今回は六腑の一つである『三焦』についてですが、

🔹 三焦とはいったい何?

🔹 三焦にはどんな働きがあるの?

🔹 三焦の働きが乱れるとどうなるの?

これらについて詳しく解説していきますね!

三焦は西洋医学で対応する臓器はない

三焦は西洋医学で対応した臓器はありません

東洋医学でいう三焦は「名あって形なし」と言われ、形はありません。組織や臓腑の隙間全てが三焦と捉えられています。

Ryoji
Ryoji

では三焦とはどのような働きをするのかについて詳しく解説していきますね!

三焦の働き ① 「気と水の通路」

三焦には、気と水が一箇所に滞らせないように、全身に行き渡らせる働きがあります。

この働きがスムーズであれば、肝の疏泄機能や肺の宣発・粛降といった気の運動を調節します。

また三焦は水を行き渡らせたり、排泄もしたりして多くの臓腑と関わっています。

しかし三焦の働きが悪くなり、気の運動が影響を及ぼすと、無汗や多汗などの症状が見られるようになります。

また三焦の流通が悪くなり、水が身体の中に停滞すると、尿量減少や浮腫みなどが現われます。

三焦の働き ② 「身体を上焦・中焦・下焦の3つに分けて捉える」

三焦は身体を上焦・中焦・下焦の3つに分けて捉えます。

上焦は横隔膜から上(胸部)

心と肺が属します。機能としては、気・血・水といった生理物質を全身に送り、組織や臓腑を滋養します。

中焦は横隔膜から臍

脾と胃が属しています。機能としては、脾と胃が一緒に働いて、飲食物を消化・吸収し、生理物質を化生(変化)させて、気・血・水を作り出します。

下焦は臍から下

肝と腎・小腸・大腸・膀胱が属しています。機能としては、消化された飲食物のうち、不要なモノを尿や便として体外に排出します。

まとめ

今回は三焦の役割についてお伝えしました

●三焦には、気と水が一箇所に滞らせないように、全身に行き渡らせる働きがあります。

この働きがスムーズであれば、肝の疏泄機能や肺の宣発・粛降といった気の運動を調節します。また水を行き渡らせたり、排泄をしたりして多くの臓腑と関わっています。

●さらに三焦は身体を上焦・中焦・下焦の3つに分けて捉えています

●三焦の働きが悪くなり、気の運動が影響を及ぼすと、無汗や多汗などの症状が見られるようになります。また三焦の流通が悪くなり、水が身体の中に停滞すると、尿量減少や浮腫みなどが現われます。

最後に

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