鍼灸学生さん集まれ!【東洋医学】がこれであなたも分かる!第26回 経絡とツボについて

東洋医学講座

こんにちは、鍼灸師のRyojiです!

私は現在、鍼灸学生に向けてブログを書いたり、
YouTubeを作成したりしています。

何で東洋医学について発信しているのか、

それは、鍼灸学生さんには、
私のような学生生活を送ってほしくないからです。

興味がある方はこちらをご覧ください👇

今回は経絡とツボについてお伝えしていきます。

結論を先にお伝えすると、

経絡とは体内の気・血といった
『エネルギーが巡る通路』のこと。

ツボとは「経穴」とも呼ばれ、
身体の不調が現れた時に
「痛み」や「しこり」が伝わりやすいポイント
のことです。

経絡上にツボは存在するので、
ツボに刺激を与えると、
その部分の不調を改善するだけでなく、
遠く離れた部位の不調も改善してくれます。

これら経絡とツボは、
鍼灸の治療やセルフケアを行う上でも、重要な要素です。

今回の記事では、

・経絡って何?

・ツボって?

・経絡とツボを電車で例えたらどうなるの?

これらについて、詳しく解説していきます。

経絡とは気・血といった『エネルギーが通る通路』のこと

経絡とは「経脈」と「絡脈」を合わせたもので、
体内の気・血といった『エネルギーが巡る通路』のことです。

まず経絡の「経」とは、
エネルギーが通る通路の本幹で、
経脈けいみゃくと呼ばれ、人体の縦方向に走っています。

経脈には、「正経十二経脈せいけいじゅうにけいみゃく」と「奇形八脈きけいはちみゃく」があります。

次に経絡の「絡」は、
「つながる」「からまる」を意味します。
経脈と経脈を繋ぐ役割があり、絡脈らくみゃく
呼ばれ、人体の横方向に走っています。

経絡は「正経十二経脈」の12本と、
奇形八脈の「督脈」と「任脈」を加えた
14本で成り立っています。

経脈についてもう少し詳しく解説していきます。

正経十二経脈について詳しく解説

東洋医学では12本の経脈のことを正経十二経脈せいけいじゅうにけいみゃくと呼んでいます。

12本の経脈は、3つの陰経と陽経があり、
それぞれ臓腑と深い繋がりを持っています。

陰経には「太陰・少陰・厥陰」が、
陽経には「陽明・太陽・少陽」があり、
それぞれ手と足にあります。

四つん這いになった時に、
体に日が当たる所を陽経
日が当たらない所を陰経
が通っています。

そして流れる方向には、決まりがあります。

陰から陽へ、陽から陰への順で流れています。

例えば、手の太陰肺経の次は、手の陽明大腸経へと流れています。

ここで思い出してほしいのが、
五臓と六腑の関係性。

五臓と六腑は表と裏の関係性がありましたよね?

肺と大腸はまさに表裏関係。

つまり、表裏関係同士で経絡は流れているのです。

残りの経絡も、

胃経から脾経、心経から小腸経、膀胱経から腎経、心包経から三焦経、肝経から胆経

へと流れています。

経脈はその他に、

奇形八脈きけいはちみゃくと呼ばれるものがあります。

督脈とくみゃく任脈にんみゃく衝脈しょうみゃく帯脈たいみゃく

陰蟜脈いんきょうみゃく陽蟜脈 ようきょうみゃく陰維脈いんいみゃく陽維脈よういみゃく

の8つがありますが、今回は割愛します。

ツボは身体の不調が現れた時に『反応が伝わりやすいポイント』のこと

次にツボについてお伝えします。

ツボは経穴けいけつとも呼ばれ、
14本の経絡上にあり、全部で361穴存在します。

身体の不調が現れた時に、
「痛み」や「しこり」といった
『反応が伝わりやすいポイント』のことです。

ツボは、気・血といったエネルギーが通る経絡上に存在するので、ツボに刺激を与えると、
その部分の不調を改善します。

さらに、同じ経脈の遠く離れた部位の
不調も改善
することが出来ます。

Ryoji
Ryoji

例えば、足のすねにある「足三里」のツボを刺激することで、
お腹の痛みや下痢などの胃腸の不調を改善する効果があります👍

経穴とツボを電車で例えると?

経絡は電車が走る「線路」。
ツボはA駅・B駅といった「各駅」です。

通常であれば、電車はA駅に留まり、それからB駅へと進み、終点まで走ってくれます。

しかしA駅にトラブルが起これば、
A駅に留まることしかできず、
B駅にたどりつくことは出来ません。

経絡上にあるツボが、何らかの原因で滞れば、
痛みが出たり、遠く離れた部位にも不調が
現われたりします。

トラブルが起こっているA駅の工事が終われば、
B駅に辿りつけ、終点まで走ってくれます。

つまり、流れが滞っている経絡上のツボに
刺激を与えることで、
経絡の流れの異常を整え、
痛みや不調を改善してくれます。

まとめ

経絡とは経脈と絡脈を合わせたもので、体内の
気・血といった『エネルギーが巡る通路』のこと。

経絡は「正経十二経脈」の12本と、
奇形八脈の「督脈」と「任脈」を加えた
14本で成り立つ。

ツボは経穴とも呼ばれ、
反応が伝わりやすいポイントのこと。

経絡上にツボは存在するので、刺激を与えると、
その部分の不調を改善するだけでなく、
遠く離れた部位の不調も改善する。

最後に

今回の記事はYouTubeでもまとめていますので、
良かったらこちらもご覧ください👇

鍼灸学生さんはたったの10分で「経絡とツボ」の復習が出来ますよ👍

鍼灸の国家試験の問題も載せていますので、

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質問やコメント等ありましたら、
お気軽にご相談くださいね!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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